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b-flowerライブ「After All This Time」アフター・インタビュー


2015.11.14に京都・都雅都雅で開催されたb-flowerの復活ライブ「After All This Time」。

活動再開後にリリースした曲はもちろん、b-flowerの代表曲の数々が惜しげもなく演奏された2時間強。

あの場に居合わせることができた人なら、当日のライブが始まる前の緊張感とライブ中の楽しさと終了後に抱いたに違いない今後への彼らの期待感を未だ忘れることができないことでしょう。

そんな方々と、残念ながら今回のライブを観ることができなかった方のために、ムクドリの会会長・高田博之が、八野英史へインタビューを敢行。

このインタビューは2/6から配布予定の高田会長のフリーペーパー『pense à moi 7』に掲載される内容と同じものですが、ムクドリの会共同企画であることと、b-flowerファンのために「少しでも早く」と先行公開となりました。

なお、フリーペーパー『pense à moi 7』は、今回のインタビュー以外にもb-flowerファンにとってマストな内容で盛りだくさん。

・八野英史が音楽遍歴から現在未来について高田会長と語りつくすスペシャル対談「僕らは本当につまらない大人になってしまったのか?」

・八野英史が自身の創作活動の血となり肉となってきたアルバムをセレクトする「b-flower八野英史を司る20枚のアルバム」

どうです? おもわずよだれが出そうな内容でしょう。ちなみにムクドリの会メンバーも他の記事に執筆しております。

その内容詳細は

をじっくりチェックしていただくとして、ではでは復活ライブに関するインタビュー「2015年11月14日 b-flower LIVE 『After All This Time』@京都都雅都雅〜そして舟は行く〜」、ぜひお楽しみください!

読み終えたら、思ったことや感じたことをご自身のブログやtwitter、facebookなどにぜひupしてみてくださいね。その思いや言葉は、八野さんをはじめとするb-flowerメンバーの今後の活動のエネルギーになるはずです。

八野英史(b-flower / Livingstone Daisy)インタビュー

2015.11.14 b-flower LIVE 『After All This Time』@京都都雅都雅

~そして舟は行く~

高田 先日のb-flowerライブ、本当にお疲れさまでした。僕もDJとして参加させて頂き少しはお役に立てたかどうか・・・それでも本当に素晴らしいライブでした!全国各地から集まって頂いたお客さんも心に残る最高の一夜になったと思います。ムクドリの会としてもライブをやるのが最初の目標だった所もありとにかく感無量です。ライブを終えて1ヶ月ですが、現在の心境は?

八野 DJ素晴らしかったです。楽屋でも楽しませてもらいました。高田さんの選んでくれた出場オープニング、ジョニ・ミッチェルの「Both Sides Now」ばっちりでしたね。本当にありがとうございました。ライブに関してはライブ中にも言いましたが、この9ヶ月くらい本当にプレッシャーが大きくのしかかってたので、ほっとしました。もっとできない奴になってしまってるかと思ってたんですが、結構以前と変わらずにできたことでちょっと自信がつきました。これならまたやれるぞと。

高田 多かれ少なかれプレッシャーかかるのは普通だと思うんですよ。むしろプレッシャーがあった方が良いパフォーマンスが出来ると思いますし。僕は初めてbのライブを観ましたが想像以上にタフな音で八野さんが以前から言ってた『bはライブバンド』ってのがすごくよく解りました。おそらく当日観てた方にもバッチリ伝わってると思います。僕は一番後ろで観てましたがお客さんは少し緊張してましたかね?その緊張を解したのが八野さんの第一声『やあ、またこんな日が来るとはねえ』いきなり喋るとは思ってもみなかったのでちょっと驚いたんですが、この入り方さすがだなって思いました。

八野 今回はとにかくみなさんのおかげでこのステージに呼び戻してもらったという感が強くて、とにかく第一に、みなさんに喜んでもらえるようなライブをしたいと思ってました。ことさら「自己主張」を打ち出すようなものではなくてね。かといって、昔を懐かしむだけの懐メロ大会になるようじゃ、全くやる意味もないですしね。それはライブでやる曲の選曲にも表れてたと思います。現在の僕らにはそぐわないかもしれない昔の曲も、新鮮に演奏できたような実感はあります。MCに関しても高田さんのDJ同様、空気をできるだけ読んで、その場その場で対応しようと思ってました。

高田 さてこれで、とりあえず復活ライブは終了しました。ステージ上でもおっしゃってましたがこれでお疲れ様ってことで冬眠するってことは無いんですよね?今一度ここで確認させてください。

八野 はい、今度冬眠したらたぶんもう誰も起こしにきてくれないでしょうからね。湯田くんも今後bでの活動継続が決まったので、バンドb-flowerが続けられる嬉しさで一杯です。僕たちは2000年代初頭、別に解散した訳じゃないんです。バンドが方向性の違いや人間関係でもめて空中分解したわけではなく、ただ『聴いてくれる人がいなくなった』と思い込んで活動が途切れてしまった。でもここ数年で『聴いてくれる人が居る』ということを知り、こうしてライブに足を運んでくれた方々の顔を見て、さらにそのことを実感することができました。僕らの音楽はアートではなくポップミュージックなので、聴く人がいないと成立しません。作り手と聴き手の相互作用なしにはポップミュージックは成立しないのです。なので、僕らは今、すごくいい環境に恵まれつつあります。作品は自然と生まれてくると思います。 

高田 ムクドリの会は発足時に幾つかの目標を考えていました。作品を広めるという漠然とした所から旧作をリメイクして発表する、ライブを行うって事まで勝手に野望として抱いていました。作品を広める活動は現在も進行中ですが旧作リメイクは幾つかの曲で達成済み。そして最大の野望であるライブも今回達成しました。ムクドリの会としての活動も昨年の高円寺でのThe Laundries、blueberry, very blueを招いてのアコースティックライブ、今年5月奈良で八野さんを招いてのポエトリーリーディング及びトークライブ、と外堀を埋めるような活動を行ってきました。正直こんなにも早くバンド本体のライブが開催され、僕らの野望が達成出来ると思っていなかったので驚いているところです。そして少し目標を失ってる状態でもあります。今後のムクドリの会の活動は今後のb-flowerの動きと連動する、逆にそれがなければこちらも冬眠となるか・・・まあ、鼻息の荒いメンバーが多いのでそれはないと思いますが(笑)それでも次の一手に注目ですね。正に『賽は投げられた』状態です。

八野 今回、ライブをやろうと思ったのは、一つはムクドリの会の皆さんをはじめ、ライブをしてほしいと思ってくれてる方々の強い思いを感じてたからです。それと同時にもう一つライブを決心した大きな理由はレコーディングに向けて、バンドの基礎体力を取り戻すためです。現在はPCやネット環境の進歩のおかげで、バンドが一堂に会さなくてもレコーディングはできるのですが、やはりそのバンドの持っているグルーブや空気を盤に現すには、何度もスタジオで練習して、せーので録音するのがベストなんです。その「鍛錬」に最も適したのがライブとライブに向けてのスタジオ練習なんです。そのレコーディングに向けてのステップとしてライブをやったという面もあるのです。そう体育会系の「鍛錬」です。

高田 ライブ中に幾つかの新曲も披露されていました。『Another Sunny Day』と『僕は僕の子供達を戦争へは行かせない』の2曲。どちらも今後のb-flowerの活動に繋がっていく作品であろうと思われます。これらの曲が今後どのような形で再び披露されるのかが楽しみですが、やはり新曲となると次の新作(CDや配信など)の予定などが気になる所です。

八野 次作についてはどのような形にするか今まさに考え中です。メンバーで話しているところでは、ニューアルバムとして出すなら旧作リメイクは入れずにいきたいなと。でも「つまらない大人になってしまった」「四月の恋」「純真」「僕は僕の子供達を戦争へは行かせない」と、あと現在まだ発表していない新曲達(曲自体は実は結構あるんです)を含めてもまだ「核」になれる曲がないよねって。だからまだしばらく曲作りは続けると思います。Livingstone Daisyや、Humming Toadは曲はあって、歌詞ができればすぐレコーディングして配信できるのですが、時間がとれなくてまだ追いついていません。それから、廃盤になっているbの旧作の原盤料をレコード会社や出版会社に支払って、ベスト盤を発売する的なことも考えています。ただ、選べない(笑)。みなさんがムクドリの会主催のランキングに3曲選ぶのに悪戦苦闘しはったように、10曲とかでもなんか選びようがないんです。変なバンドですよね。難しい。

高田 ライブ当日、僕のDJブースの横に物販ブースがありましたが、ライブ前後の賑わいは凄いものがありました。奈良のイベントの時も感じたのですが、とにかくbファンは作品を手に出来る喜びに溢れてる、そんな感じがしました。ムクドリの冊子も飛ぶように持っていって頂けた。まるでいままでの活動はなんだったんだ?って思うくらい。完全新作やベスト盤企画、配信や別ユニットでの活動、少しずつでも確実に歩みを進めていけば必ず良い方向に進展していくのではと思います。今回のライブはその通過点。今回ライブに参加出来なかった方々も沢山いるでしょうし、bが活動再開していることすら知らない人も居るかも知れない。ムクドリの活動はまだまだ道半ば。僕らははまだまだやりますよ!再び動き出した舟、ポップミュージックの持つ魔法をさらに大きな輪とすべく。これからも期待しています!

八野 ライブを観ていただいたからわかるとおもいますが、バンドは現在ものすごく良い状態になりつつあります。バンドをやったことのある人ならわかると思いますが、あそこまでバンドが楽しんで演奏できる状態というのは、なかなかないんです、特に活動期間が長くなればなるほどね。「聴き手」の皆さんの方もこれほどバンドの作品やライブを求めてくださってるなんてなかなかない状況。それもこれもムクドリの会がものすごい熱量で僕らをバックアップしてくれているからこそ徐々に多くの人たちに広がったもの。本当にメンバー全員が感謝しています。暗い洞窟に戻らないよう、これからもよろしくです!


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